備忘録:インドにいる日本人の数(在留邦人統計より)
いつもこの手の話題はいろんなところで、ちらほら聞きますが、実際の統計ではどう表現されているのだろうかと思った次第です。
ということで、この統計を使って「インドにいる日本人」ってどんくらいなんだろうかっていうのを調べてみようかと。
この在留邦人調査統計ってすげーわ(小並感
1.在留邦人の定義
3ヶ月以上、外国に滞在していて、その地に永住している永住者(永住権あり)と帰国するつもりの長期滞在者(駐在&現地採用、帯同者、留学生)に分かれるようですね。
【外務省による定義】
(1)在留邦人数調査の対象は、海外に在留している日本国民です。
ア 在留期間が3か月に満たない旅行者等短期滞在者は、対象から除外しています(旅券法に定める在留届提出の義務も、 「外国に住所又は居所を定めて3か月以上滞在するもの」 に限られています。なお、国連専門機関である国際民間航空機関(ICAO)の勧告及び査証免除協定においても、外国に3か月以上滞在しようとする者は短期滞在者と異なる取扱いとされています。) 。
イ 3か月以上海外に在留している邦人は、生活の本拠をわが国から海外へ移した人々「永住者」((原則として)当該在留国等より永住権を認められており、生活の拠点をわが国から海外へ移した邦人を指します。)と、海外での生活は一時的なもので、いずれわが国に戻るつもりの人々「長期滞在者」(3か月以上の海外在留者のうち、海外での生活は一時的なもので、いずれわが国に戻るつもりの邦人を指します。)とに分けて推計しています。
ウ 日本国籍を有しない「日系人」は含まれませんが、日本国籍を有する重国籍者は含まれます。引用元:https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page22_000043.htmlより、統計の目的、調査方法及び用語の定義等から抜粋。
2.インドの在留邦人統計
外務省のデータでは、2018年までまとまっていたので抜粋してみましょう。
(注意)どうやら、2019年11月の更新では2018年までのデータがまとまっているようです。
2-1インド在留邦人全体推移
元データ:https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page22_000043.html より、国(地域)別在留邦人数推計上位50位推移より抜粋。各年度10月1日時点データを採用。
大雑把にいうと、この5年間でインドにおいては、25%の増加幅で日本人数が増えているってことになりますね。
2-1インド公館別の在留邦人数(2018年データを抽出)
引用元:https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page22_003338.htmlより、一覧表より引用。
肌感覚では、我らがバンガロールが2位だったような気がしますが、ムンバイに抜かれていますね。。(;´・ω・)去年まではバンガロールがインド第二だった気がするのですけれども。(;´・ω・)
デリーNCR地域は不動の1位として、ムンバイ、バンガロール、チェンナイ、コルカタと続いています。
2-3インドの各都市、各州の在留邦人数(2017年)
残念ながら、2018年時点の詳細版は出ていなかったので、2017年10月1日版から抜粋してみていきましょう。インドの恐らくマニアックなエリアにも日本人がいてビビりましたw
2-3-1インド大使館管区
元データ:https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page22_003338.htmlより、海外在留邦人数調査統計統計表一覧(平成30年(2018年)以前)、平成30年(2018年)詳細版(平成29年10月1日現在)統計表(邦人アジア)
*チャンデーガル市は連邦直轄地域なので、市単位での行政単位扱いとなる。
メジャーな都市のある州の内訳はこんな感じですね。
ハリヤナ州ーグルガオン
ラジャスタン州ーニムラナ
ウッタルプラデシュ州ーグレーターノイダ
2-3-2ベンガルール総領事館管区
ベンガルール総領事館管区は主にカルナータカ州(バンガロール)となりますね。パッと見、バンガロールに日本人が集中している感じですね。
元データ:https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page22_003338.htmlより、海外在留邦人数調査統計統計表一覧(平成30年(2018年)以前)、平成30年(2018年)詳細版(平成29年10月1日現在)統計表(邦人アジア)
2-3-3チェンナイ総領事館管区
元データ:https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page22_003338.htmlより、海外在留邦人数調査統計統計表一覧(平成30年(2018年)以前)、平成30年(2018年)詳細版(平成29年10月1日現在)統計表(邦人アジア)
メジャーな都市のある州の内訳はこんな感じですね。
タミルナドゥ州ーチェンナイ
テランガナ州ーハイデラバード
2-3-4ムンバイ総領事館管区
元データ:https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page22_003338.htmlより、海外在留邦人数調査統計統計表一覧(平成30年(2018年)以前)、平成30年(2018年)詳細版(平成29年10月1日現在)統計表(邦人アジア)
メジャーな都市のある州の内訳はこんな感じですね。
マハラーシュトラ州ームンバイ、プネ
2-3-5コルカタ総領事館管区
元データ:https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page22_003338.htmlより、海外在留邦人数調査統計統計表一覧(平成30年(2018年)以前)、平成30年(2018年)詳細版(平成29年10月1日現在)統計表(邦人アジア)
メジャーな都市のある州の内訳はこんな感じですね。
ウェストベンガル州ーコルカタ
3.インドと他地域との比較
では、インドの日本人数は他地域の日本人数と比較してみてどうなのか見てみましょうか。
3-1国別在留邦人ランキング
やはり、アメリカ合衆国、中華人民共和国が圧倒的ですね。続いて、オーストラリア、タイ、カナダ、イギリス、ブラジルと続いて、欧州、メキシコ、東南アジアで23位にインドって感じですな。
引用元: https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page22_000043.html より、国(地域)別在留邦人数推計上位50位推移より抜粋。各年度10月1日時点データを採用。
3-2総人口に対しての在留邦人割合
取りあえず、総人口が少ない国は比率高くなるわなぁと(小並感。
【総人口に対する日本人比率】
【グラフ元表】
総人口元データ:https://databank.worldbank.org/data/download/POP.pdfより、Worldbank, World Development Indicators database, World population 2018
とはいえ、インドの場合、総人口に対する日本人比率が怒涛の0.001%と改めて少なっっっ!!!!!!と感じました。(中国は0.009ですがw)
総人口がそもそも少ない地域における日本人数と比較してみる必要もありますが、とりあえずは日本人数が多い上位群で、まだまだ伸びしろがあるということなのではないでしょうか(;´・ω・)