突撃、隣のIIM-B【日印スタートアップハブ】
最近、日本でも十分できそうな業務内容なのに、キラキラした目でインドで意識高い高いをしているインターンの学生さんを見ると、この現象にどんな名前をつければいいのか分からなくなります。15万円(往復旅券)+α(生活費)かけるよりも、オリンピックセンターに行って合宿した方がコスト浮くのではないかと。「インドという未開拓エリアでインターンしているおれかっけー!!!」というのがメンタリティなんでしょうか。
ということで、VIP狙いの営業目当て(発想がゲスい)で潜入してきましたよと。存外に興味深い内容でしたので、レポートですん。
そもそもIIMって?
Indian Institute of Management/インド経営大学院
IITといった超名門校と並んでインドにおけるビジネススクールの最高峰。
インド全土に6校あります。
【IIMマップ】
画像リンク元:
IIM MBA Programs, IIM Campuses Locations India Map
グローバルにおけるプレゼンス
FTにおけるランキングもそこそこ高いです。ISBには負けてますけどw
IIM-A: 31位
IIM-B: 35位
倍率は超厳しい:約400倍・・・
約20万人が定数500の入学資格を巡って戦いますw
(記事はIIM-Lのもの)
これがIIM-Bだ!!!!(キャンパス外観)
所感はリアルラピュタです。空中庭園と言ってもいいかもしれません。
日印スタートアップハブ構想
要は「日印二国間でのスタートアップ交流、ベンチャーキャピタルの交流もっと活発にしていこうぜ!そして投資バンバン!!イノベーションじゃあ!!!」ということなのかなぁと思料します。
元をたどれば、2017年のモディ・安倍首相の共同宣言に「日印スタートハブ」なる文言がありますね。
31 両首脳は,両国の活力があり革新的なスタートアップ・エコシステムの間の情報交換,ビジネス協力及び投資を促進するプラットフォームとしての役割を果たすインド日本スタートアップハブを設立するために緊密に連携していくことを指示した。
引用元:日印共同声明(和文)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000290053.pdf
あと、経団連にもソースが落ちていましたよと。
インドのビジネス・リーダーは、「日印スタートアップ・ハブ」を構築し、両国政府から其々25%、日印のエンジェル、ベンチャーキャピタル、プライベートエクイティから50%の出資によるスタートアップ基金を設置することを提案した。この基金は両国の優秀な頭脳を集め、起業時に共同事業を行うと共に、起業を監督指導する「日印起業円滑化セル」を主導する。また、起業家やベンチャーキャピタルなど関係者が定期的に会合を行う「日印スタートアッププラットフォーム」、ビジネスインキュベーションのプロセスや新たなインキュベーションモデルについて検討する「日印インキュベーションフォーラム」の設置も担う。
引用元:
経団連:日印ビジネス・リーダーズ・フォーラム2017共同報告書 (2017-09-14)
世耕経済産業大臣の演説抜粋
上記のような流れがあり、本チャンということで世耕経産省大臣がベンガルールへ降臨。
生政治家の演説って何気に初めてだったので、めちゃ勉強になりました(小並感)
演説骨子
・日印は素晴らしい二国間関係である。ここまで密度の濃い二国間関係はない。
・日本のハード、インドのソフトを融合させればソサエティ5.0社会実現に向けたイノベーションを創造することができる!
・まずはジェトロベンガルール内にハブ作るからそこから盛り上げていきます。
・日本のビザ制度は最速1年で永住権府付与なので、インドの皆様に是非日本で働いてほしい。ポイント制で是非とも高度人材に来てほしい!
当日の雰囲気
・世耕大臣すげぇ!!!!!
・日本始まったなぁ!!!
とはいえ、、
・定員300人は埋まったけど、日本人はたったの12名弱の参加w
・やや胡散臭い業者臭のするインド人が多かったようなw
その後について
世耕大臣はやる気みたいっすね。
「日本企業はインドでの事業に必ずしも積極的ではなく」の文言がじわじわきます。
引用元: 世耕大臣Twitterより抜粋
デカンヘラルド(地元紙)でも触れてもらいましたよと。
素人目線ですが、今後こうなるのではないかと。
・ジェトロでのスタートアップ系イベントが増加。
・インド人を日本へ送ろうとするビジネスが増加。
・ハブができたから両国からVCが集まりやすくなる?
そういえば、日本にて本件を触れているニュース媒体ってないような。(インド、日印スタートアップハブ、世耕大臣で調べても出てこないっていう。)
べ、別に報道されない真実!とかプロ市民的なことを言うつもりはないですから(;´・ω・)